インタビュー 2022.12.09

LiLiCo「挫折にも骨折にも負けない! 自分の感性と対話しながら”幸せ”を増やす方法」

今回のゲストは、映画コメンテーターとしておなじみ、女優やタレントとしても活躍するLiLiCoさん。テレビやラジオ出演の傍ら、プロレスやミュージカルにも挑戦するなど、常に新しい目標に邁進するLiLiCoさんに、日々を幸せに生きるためのコツや仕事の流儀、ケガのエピソードについて伺いました。

 私はスウェーデン人の父と日本人の母の間に生まれました。暮らしていたストックホルムを飛び出し、歌手になるために来日したのは18歳の時。東京の葛飾区に住んでいた祖母の家に転がり込んだんです。日本語はほぼ喋れませんでしたが、おばあちゃんは私の夢を無条件で応援してくれて。アルバイトをしながら日本のバラエティ番組を観て言葉を覚え、歌の練習を続けてたんですが、ある時、おばあちゃんが見つけてきたオーディションを受けた結果、小さな芸能事務所に所属できたんです。

 デビューしたのは1989年。浜松のビアガーデンで歌う仕事でした。ローカルな場所だし、お客さんも酔っ払ってろくに聴いてもらえませんでしたが、プロとして初めて歌でお金が稼げた! この事実がもう、めちゃくちゃ嬉しかったですね。おばあちゃんも、我がことのように喜んでくれました。

 デビューできたとはいえ、苦難続き。昼は東京のテレビ局やラジオ局に営業電話をかけ、夜は地方のスナックで歌う、いわゆるドサ回りの日々。綱渡りみたいな生活で、一時期はホームレスで車中生活も経験しました。ビックリでしょ? ただ、いくらツラくても諦めようと思ったことはないですね。

 めげないでどんな時も明るく人とのつながりを大事にしていたからか、徐々にVシネマに出演できるようになったり、CMのナレーターの仕事もいただけるように。そして最大の転機は2001年。今も続けている『王様のブランチ』(TBS)への映画コメンテーターとしてのレギュラー出演が決まったことでした。これで多くの人たちに顔と名前を覚えてもらえて、一気に活躍の場が広がりました。

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