コラム 2021.08.05

オンラインシンポジウム『児童生徒等の運動器の健康を守り、学校での重大事故を防ぐために』発表概要

(2)運動器検診 気づきのポイント上肢・下肢編

 森原 徹 学校保健委員
(京都市・丸太町リハビリテーションクリニック院長

京都府立医科大学 整形外科臨床教授)


もりはらとおる 丸太町リハビリテーションクリニック 院長 京都府立医科大学 整形外科 臨床教授 1993年3月 京都府立医科大学医学部卒業  2005年4月~京都府立医科大学 整形外科 肩疾患治療・野球検診チーフドクター  2008年4月~京都府医師会 運動器学校検診モデル事業小委員会 委員として、運動器の10年・日本委員会では京都府における検診体制の報告を行った。2013年から同志社小・中学校における縦断的な運動器検診に参画している。2019年から京都整形外科医会、京都市学校医会、京都市教育委員会との連携による学校運動器検診事業の推進を行っている

 

 上肢機能については、「バンザイ」が正確にできるか、が評価される。できない原因として、姿勢異常による肩甲骨位置の不良があげられ、胸椎の硬さや体幹の筋機能低下を改善する必要がある。改善せずに放置されると、スポーツ活動では肩肘痛を生じることがある。日常生活では、肩こりや頚部痛を自覚することがあるため注意が必要である。

 下肢機能については、「しゃがみこみ」が正確にできるか、が評価される。できない原因として、足関節と股関節の硬さと機能低下があげられる。両機能低下によって、アキレス腱障害、下腿シンスプリント、膝関節ではオスグッド病を生じることがある。足関節の硬さから外反扁平足を誘発することがあり、成人期まで継続すると外反母趾へと増悪するため注意が必要である。本講演では、その評価法と、改善エクササイズの実際について紹介する。

森原氏の資料(※動画)

FILE1: バンザイ改善トレーニングのみ

 

FILE2: しゃがみ込みと改善トレーニング

 

FILE3: 扁平足予防のエクササイズ

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