コラム 2021.08.05
オンラインシンポジウム『児童生徒等の運動器の健康を守り、学校での重大事故を防ぐために』発表概要
(4)「保健室から見た児童生徒の運動器の現状」
村井伸子 学校保健委員
(全国養護教諭連絡協議会顧問)
(埼玉県立春日部高等学校 養護教諭)
昨年、養護教諭を対象に実施した「児童生徒等の運動器の健康に関わる実態調査」では、子供たちの運動器の健康に関して日頃感じていることとして、校種を問わず「体のかたさ」と「姿勢の悪さ」が多く挙げられていた。姿勢の悪さは、スマホやゲーム使用との関連を指摘する先生も多かった。骨が弱くなった、体幹が弱いという指摘もあった。さらに、スポーツ障害が増えていることが小・中・高等学校共通で挙げられていた。運動習慣の二極化の問題を挙げている先生も多かった。そして、それらの課題は、コロナ禍の影響によりさらに深刻化していることの指摘もあった。
各学校においては、その課題解決に取り組んでいるところであるが、効果的な指導につなげるためには、研修の機会や指導に活用できる資料・教材等が必要である。専門家の皆様からのご指導や連携、教材等の提供をぜひお願いしたい。