「亀の子束子」のボディケア用タワシで体を洗っただけで、体ポカポカ、肩や腰が軽くなった!
直営店に行ったらたわしの種類の多さに驚いた
というわけで冬のある日、向かったのは東京メトロ千代田線の根津駅からほど近い『亀の子束子 谷中店』。外観も内観も、一見すると亀の子束子のお店とはわからないほどオシャレ。たわしと一緒に、ドイツ製の鉄フライパンやTシャツなどもディスプレイされています。店長の早戸千寿さんによれば、2020年11月に今のようにリニューアルしたそう。さながらライフスタイル・ショップのような明るい雰囲気です。
店に並ぶ亀の子束子はなんと50種類以上。たわし以外に販売している調理道具は、たわしでこすり洗いできるものをセレクトしているそうです。
「例えば、たわしでこすると傷つきそうなイメージのあるグラスやホーロー製品も棕櫚のたわしで磨けますし、鉄のフライパンの汚れ落としにはホワイトパームのたわしが最適……というふうに、用途に合わせてたわしを選べば、かなり便利に幅広く使っていただけるんです」と早戸さん。つまりこの店はたわしの使い方や可能性を体感できるスポットでもあるわけですね。
さて、前置きが長くなりましたが、今回の目的は“ボディケア用のたわし”です。それは専用のコーナーにきれいに並べられていました。しかも白いものや茶色いもの、形状が長細いものまで、思ったより種類豊富。
早戸さんによれば、たわしで体をこする健康法は、30年以上前からあるそうで、何十年もボディケア用たわしで体を洗っている人も多いとのこと。もちろん、早戸さんご自身も入浴時にたわしを活用しており、なんと、体ばかりか顔にも使っているそう。
「初心者ですが、どれを使ったらいいですかね?」と店長の早戸さんに訊くと、「初めてなら “サトオさん”がオススメです」とのお答え。「……サトオ? 佐藤さん?」。一瞬、頭がこんがらがりますが、実は亀の子束子のボディケア用たわしのネーミングの一部は、亀の子束子で実際に働いていたスタッフや職人さんの名前になっているんです。なんともユニークですね。
ちなみに素材が柔らかい順に並べると、「サトオさん」(サイザル麻)、「タムラさん」(サイザル麻+棕櫚)、「ナリタくん」(棕櫚)、「ニシオくん」(ホワイトパーム)、といった具合。素材ごとにかたさ=刺激の強さが違うので、自分好みのかたさのたわしを選ぶことができます。
「サイザル麻を使ったサトオさんは、水を含ませるとしっとりやわらかくなるので、初めての方にオススメです。まずは 皮膚の厚い足裏から始めて、肘や膝などで慣らしていくといいと思います」と早戸さん。
たわしでこするコツは、力を入れすぎないこと。繊維を肌に垂直に当て、円を描くように均等な力でこするのが大事だそう。「最初はなでるようにこすって、ちょうどいい力加減を探ってみてください」と早戸さん。
お店に置いてあるパンフレットでは、具体的なボディケア用たわしの使い方が紹介されていました。
筆者は今回、サイザル麻の「サトオさん」と棕櫚の「ナリタくん」を購入し、その日の夜からさっそく入浴時に使い始めたのですが、最初はかなり痛かったものの、日を追うごとに気持ちよくなってきて、今では毎日たわしで体をこすっています。
いつもより体がポカポカしてきて、なんともいい感じ。ちなみに今回、紹介してくれた知人の女性は、入浴時に脚を重点的にこすっていたら「足がスベスベになり、おまけにむくまなくなったのよ」と喜んでいました。筆者は、最近では腰の重だるさが軽くなったことを実感しています。ぜひ、みなさんも「亀の子束子」のボディケア用たわしを試してみてください。
(文・裃トオル)
- 亀の子束子・公式HP