コラム 2024.01.15
スマホ&デバイスで健康度がアップ? オンラインリハビリテーション研究結果からわかったこと 大阪行岡医療大学 医療学部 特別教授・三木健司
スマホと運動器の痛みースマホやデバイスで健康度を上げようー
スマホとウェラブル端末でオンラインリハビリテーション
近年、ウェアラブル端末が急速に普及しており、医療への応用が期待されています。様々なウェラブル端末が日本でも発売されています。
日本ではオンラインリハビリテーション自体は、健康保険の制度としては認可されていませんが、我々は研究活動の一環として、Fitbit社のウェアブル端末を使用して、患者さんのスマホと医療機関の理学療法士のコンピューターやスマホを連携させ、オンラインリハビリテーションすることで運動器の痛みの患者さんの痛みや生活がどう良くなるかを観察しました。
Fitbit社のウェアブル端末は多くの機能を有しており、アクティビティの記録、睡眠の記録、心拍数の記録が可能です。
最近の研究では、Fitbit社のウェアブル端末を使用した者は、使用しなかった者と比較して、1日あたりの歩数と、中強度から高強度の活動時間において、より良い結果が得られたとされています。また体重が減った研究結果も得られています。ただ座っている時間(座位時間)は、Fitbit社のウェアブル端末を着けても変わらなかったとされています。座位時間は運動していない時間とされ、日中の座位時間は少ない方が望ましいとされています。