コラム 2019.02.08
運動器検診のマニュアル本 子どもの健康を守る必読の1冊
平成26年度(2014年)4月から、文部科学省省令により、学校の定期健康診断に四肢の状態を診る検診項目が加わりました。この四肢を加えた運動器検診の導入は日本の未来を担う子どもたちの運動器の健康を守るうえでとても意義の深いものです。
運動器検診の実際の手順は、まず、家庭で保護者が保健調査票にセルフチェックの結果を記入、異常があれば学校医が内科的な検診に加え運動器の直接検診を行い、その結果、必要であれば整形外科に紹介、受診をさせて、整形外科は保護者を通じて受診報告書を学校に提出する、という流れになっています。
保護者、養護教諭、学校医、整形外科医などさまざまな人たちが関わるため、この新しい運動器検診がより充実した内容であるためにマニュアルとして作成されたのが本書『学校の運動器検診 子どもの身体と障害の診かた』(中外医学社)です。
執筆者は、この運動器検診を推進してきた「運動器の健康・日本協会」の学校保健委員会の内尾祐司先生、高橋敏明先生、武藤芳照先生をはじめとするメンバーです。
運動器検診をきっかけに、子どもたちの健康のために知らなければいけないことが盛り込まれていますので、保護者をはじめ大人のみんなが活用して欲しい1冊です。